はじめに:同じように悩んでいるあなたへ
「最近、なんだか物が二重に見える…」
「疲れていると、見え方が少しズレる気がする…」
そんなふうに感じていませんか?
私も最初は、ただの疲れや加齢のせいだと思っていました。
でも実はそれ、“斜視”が原因かもしれないんです。
放っておくと、日常生活がどんどん不便になっていくこともあるけれど、
手術やプリズム眼鏡などの方法で改善できる場合もあると、今回の経験を通して知りました。
この記事では、私自身が気づいたきっかけや、手術を受けるまでの経緯をまとめています。
もし同じように「なんとなく見えづらい…でも病院に行くほどじゃないかも」と思っている方がいたら、
少しでも参考になれば嬉しいです。
サギングアイ症候群とは?
最近注目されている「サギングアイ症候群(Sagging Eye Syndrome)」という言葉、ご存知ですか?
◆ 主な特徴
- 原因:眼を動かす筋肉を支える靭帯(特に「LR-SRバンド」)が、加齢によってゆるんだり切れたりすることで起こります。
- 主な症状:
- 遠くを見るとき、ものが二重に見える
- 片目だと見えるのに、両目で見るとズレる
- 視線が合いづらい
- 外斜視(外側に目がズレる)になりやすい
年齢とともに増える「原因不明の複視」の一因として、近年注目されています。
◆ 治療法
- プリズム眼鏡:視線のズレを補正し、複視を軽減する
- 斜視手術:筋肉や靭帯のバランスを調整することで、根本から改善することも可能
◆ こんな症状があったら要注意
- 昔は平気だったのに、最近、両目で見ると物がズレて見える
- 視力検査は正常なのに、なんとなく見えにくい
- まっすぐ歩いているつもりでも、壁にぶつかることがある
こんなときは、サギングアイ症候群の可能性もあるかもしれません。
心配な場合は、神経眼科などの専門医に相談するのがおすすめです。
私の場合
ちなみに――
私は、病院では「サギングアイ症候群」と明言されたわけではありません。
でも、上に挙げた症状や特徴、ほぼすべてが当てはまっていたんです。
疲れてくると見え方がずれる。
両目だと物が二重に見える。
視力検査は問題ないのに、見えづらくて、
夜の車の運転がこわくなってきた。


「加齢だから仕方ないかな…」と半ばあきらめていたけれど、
調べてみて初めて、“治療できるかもしれない”って知ったんです。
実際に私の症状は、上斜視と呼ばれるもので、
左目だけが上にズレてしまうタイプの複視でした。
サギングアイ症候群は「外斜視が多い」とされていますが、
私のように上下にズレるケースもあるんだなと実感しています。
手術を選んだ理由 ~プリズムメガネでは矯正できなかった~
見え方のズレがある場合、
「プリズムメガネ」という方法で矯正できるケースもあります。
◆ プリズムメガネってなに?
普通のメガネとはちょっと違って、
特殊なプリズムレンズが入っていて、目のズレを“光の屈折”で補正してくれるメガネです。
視線がうまく合わず、物が二重に見えてしまう「複視」の症状に対して使われることがあります。
軽度〜中等度のズレであれば、プリズムメガネでかなり楽になる人も多いそうです。
でも、私の場合――
ズレの程度が大きすぎて、メガネでは矯正しきれなかったんです。
視野のズレがより目立つようになった理由
眼瞼下垂の手術を受けてまぶたがしっかり開くようになったことで、
今まで目を細めて“ぼんやり補正”していた視界が、
一気にクリアにズレて見えるようになりました。
さらに、ハードコンタクトレンズをやめてメガネ生活になったことで、
自然に補正されていた部分がなくなり、よりズレを感じるように。
斜視の手術を決めるまで ~迷いはゼロだったけど…~
眼瞼下垂の手術を終え、
「今の自分の目の状態が“おかしい”とはっきりわかるようになった」ことで、
次は斜視を治したいと思いました。
驚かれるかもしれませんが、迷いは一切ありませんでした。
それほどまでに、見え方のズレが生活に支障をきたしていたからです。
手術までの半年間は、正直つらかった
手術の予約は、人気の先生だったため半年待ち。
覚悟はしていたけれど、毎日は想像以上にしんどくて――
- 一日中ずっとズレている感覚
- パソコン作業のたびに目を細めたり、首をかしげたり
- 夜の運転がどんどん怖くなっていく
「手術の日が待ち遠しくて仕方ない」
そんな毎日を過ごしていました。
手術1ヶ月前。視野検査と、思わぬ説明に不安がよぎる
手術の約1ヶ月前、視野検査を受けたときに先生から言われたのは――
「手術をするのは右目です」
目に見えてズレているのは左目だったので、
正直、かなり不安がこみ上げました。
先生の説明で、納得できた理由
先生は、丁寧にこう説明してくれました:
「ズレて見えるのは左目ですが、実は左目の下側の筋肉が緩んでいる状態です。
そこを引き締める手術は痛みが強く難しいため、反対側(右目)の筋肉をゆるめてバランスを取る方法を選びます。」
さらに――
「完璧に合わせるのではなく、生活に支障がない“妥協点”を見つける手術です。」
この言葉に、私はとても安心しました。
“治す”というより、“寄り添ってくれる”ような手術なんだ――そう思えたんです。
手術まであと少し。今の気持ち
いよいよ手術が近づいてきた今、
私の気持ちは、期待が8割。不安が2割。
結果がどうなるかはわからないけれど、
ここまでちゃんと調べて、動いて、決断した自分に対して、
今は感謝の気持ちしかありません。
私は、自分の人生をラクにしたくて、ちゃんと一歩を踏み出した。
それが、何よりの成果だと思っています。
おわりに:まずは気づくことから
私と同じように、「ちょっと見えにくいかも?」と感じながらも、
「まあ、年齢のせいかな…」と流してしまっている人がいたら――
どうか、自分の見え方に、ちゃんと向き合ってみてください。
私は、踏み出して本当によかったと思っています。
※この記事では、斜視に気づいてから手術を決断するまでの体験をまとめました。
実際の手術当日の流れや費用、術後の経過については、後ほど別記事でご紹介する予定です。
公開できましたら、この記事にもリンクを追加しますね。
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