【顎変形症のリアル体験記④】診断結果。外科手術が必要と言われました

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検査の結果、手術が必要に

これまで受けてきた歯形の模型、レントゲン、MRI、セファログラム(頭部X線規格写真)などの結果をもとに、診断の説明を受けました。

結論:私の場合は外科手術が必要とのことでした。

実際の歯並びは下の画像のような状態です。

(※実際の写真を加工したイメージです)

  • 上の歯が下の歯の内側にあります
  • 下の歯列が前に出ています
  • 歯の中心がずれています

長年の「噛みにくい」「しゃべりにくい」「ご飯がおいしく感じない」という悩みの原因が、はっきり目に見えて分かりました。

今後の治療ロードマップ

診断資料によると、私の治療は次のような流れになるそうです。

  1. 唾液検査(虫歯・歯周病リスクを確認)
  2. 必要な虫歯治療(差し歯があってもOK、ただし先に治す必要あり)
  3. 親知らずの抜歯(下の歯。顔を出しているのでかかりつけで抜ける見込み)
  4. 術前矯正(ブラケット装置:約3年)
  5. 外科手術(顎の骨を切って前後に移動、入院1〜2週間)
  6. 術後矯正(微調整)

保定・経過観察(リテーナー:約2年)

合計でおよそ5年計画。

終わるのは62歳頃になる見込みです。

正直「こんな歳になってから?」と思われるかもしれません。

でも、噛めない・話しにくい・食事が楽しめない、そんな状態を放置して残りの人生を過ごす方がつらい。

だから私は、この年齢でも挑戦する価値があると感じています。

治療のメリットとデメリット

メリット

  • 噛む・話す機能が改善される
  • ご飯を美味しく食べられるようになる
  • 顔のバランスが整う
  • 歯や顎関節への負担が減る
  • 精神的な満足感や自信につながる

デメリット

  • 手術そのもののリスク(出血・感染・しびれ)
  • 入院や回復の負担
  • 術後しばらくは食事制限あり
  • 顔つきが大きく変わる可能性
  • 費用と長い治療期間

差し歯や虫歯があっても大丈夫?

私は虫歯も多く、差し歯もあります。

「それでも矯正や手術できるの?」と不安でしたが、手術は顎の骨を対象に行うので、差し歯があっても問題ないそうです。

ただし矯正を始める前に、虫歯や歯周病をしっかり治療して口の中を健康にしておくことが大切です。


寄り道になったマウスピース矯正

実は私、以前に30万円かけて「キレイライン」のマウスピース矯正をしました。

そのときは「これで解決するかも」と期待していましたが、結果的に顎のズレは治りませんでした。

今振り返ると、キレイラインは見た目を整えるための矯正であって、骨格や機能を改善する治療ではないんですよね。


でも無駄じゃなかった

30万円の出費は大きく、寄り道した感覚はあります。

でも、その経験があったからこそ「矯正と治療の違い」に気づけました。

結果的に顎変形症に気づくきっかけになったのなら、やってよかったのかもしれません。


まとめ

顎変形症の外科矯正は、時間もお金もかかる大きな治療です。

でも私は「年齢を理由に諦めるより、残りの人生を快適に過ごしたい」と思い、この挑戦を決めました。

この体験記が、同じように悩んでいる方の参考や勇気になれば嬉しいです。

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⚠️ ご注意
このブログは、筆者自身の体験をもとに書いています。
同じ症状でも感じ方や経過には個人差がありますので、診断や治療については必ず専門のお医者さんにご相談くださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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